双语阅读:《福尔摩斯之红发会》第12回

可可日语网 2013年03月25日 15:26:42

      「ほう、ジョーンズさん、あなたがそう言われるのなら、大丈夫ですな。」新参者のメリウェザー氏が敬意をこめて言った。「しかし……ブリッジの三番勝負ができなくて残念ですなぁ。土曜日の夜には毎週欠かさないのに、しないなどということは実に二十七年振りでして……」

      「今にご覧あれ、」とシャーロック·ホームズは言う。「今夜は今までとは違います。より高い賭け金で勝負してもらうことになります。心が昂(たか)ぶる勝負です。メリウェザーさん、あなたの賭け金は三万ポンドです。とすると、ジョーンズ、君の賭けは犯人逮捕ということになる。」

      「ジョン·クレイは殺人犯で窃盗、その上、貨幣偽造をして、その金を自分で使ってやがるやつだ。若造だが、メリウェザーさん、やつはその道では右に出るものがいないほどの悪党で、……私はロンドンのどんな悪党よりも、こやつにこの手錠を掛けてやりたいんです。この若造、ジョン·クレイは抜きん出た男ですよ。祖父は王族出の公爵で、こやつ自身もイートン校からオックスフォード大学の出です。やつは手先も器用、さらに狡猾とあって……密告があって捕まえようとしても、いつだって立ちまわった跡だけが残っていて、やつそのものの所在はどこへやらだ! スコットランドで押し込み強盗をしたと思えば、次の週はコーンワルで孤児院の設立資金とかぬかして金を騙し集めていたりしやがる。長年、やつを追っているんだが、まだこの目で見た事がない。」

      「今宵はなんと光栄なことか。ジョン·クレイ先生を君たちにご紹介できるのだから。彼とはちょっとした関わり合いがあるが、君の意見に賛成だ。確かにこの道にかけては第一人者である。さて、十時過ぎになりました。出発の時間です。二人は前のハンソム馬車にご乗車を。ワトソンと僕は後ろからついていきます。」

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