FBI等による対中偽情報活動を中国の報告書が暴露、中国外交部がコメント

人民日報 2024年07月09日 14:02

      外交部(外務省)の8日の定例記者会見で、林剣報道官は中国の報告書がFBI等による対中偽情報活動を暴いたことについて質問に答えた。

      【記者】先ごろ、中国の国家コンピュータウイルス緊急処理センター、国家コンピュータウイルス防止技術工学研究所、セキュリティソフト大手の360が共同報告書を発表し、米国が2023年以降、「ボルト・タイフーン」と名付けた組織を集中的・意図的に誇張し、世界的規模で中国に対する偽情報活動を繰り広げてきたことを暴いた。このことについてコメントは。

      【林報道官】この報告書に留意している。実は、中国の関係機関がすでに今年4月、米国が地政学的目的から「ボルト・タイフーン」のケースで中国に濡れ衣を着せたというスキャンダルを公にしている。今回の新たな報告書によって、この偽情報活動が米国家安全保障局(NSA)、連邦捜査局(FBI)などの情報機関が背後で画策し、米議会の反中議員や複数の連邦行政当局、及び「ファイブ・アイズ」諸国のサイバーセキュリティ当局が共に関与した世論操作の茶番劇であったことがさらに明らかになった。

      米側は中国側機関の前回の報告書発表以降、釈明をしないままであり、NSA長官はいまだに「ボルト・タイフーン」について偽情報を撒き散らし続けている。さらにひどいことに、米政府が関連サイバーセキュリティ企業に圧力をかけ、「ボルト・タイフーン」がランサムウェア集団である証拠となり得る技術報告書の改竄を要求していたことが最新の報告書によって指摘された。これは「自分で自分を欺き」「悪事を隠そうとしてかえって馬脚を露す」ことを地で行くものだ。

      中国は米側のこうした無責任なやり方を強く非難する。米側に対し、釈明を行うとともに、中国に対する中傷やイメージ毀損を直ちに止め、責任ある姿勢でサイバー空間の平和と安全を維持するよう促す。(編集NA)

      「人民網日本語版」2024年7月9日

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