中国が建設したハンガリー・セルビア鉄道 「乗車はとても楽しい時間」

人民日報 2024年05月15日 16:32

      セルビア国際政治経済研究所のIvona Ladjevac副所長は、セルビアの首都ベオグラードとハンガリーの首都ブダペストを結ぶハンガリー・セルビア鉄道について、「ベオグラードからノヴィ・サドまで乗ったことがあるが、所要時間はわずか28分で、とても楽しい時間だった。列車が無かったら、自動車や公共バスで1時間以上はかかることになったと思う」と、その便利さについて語った。

      全長約350キロのハンガリー・セルビア鉄道は、中国と中・東欧諸国が「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設イニシアティブの枠組み下で実施している代表的なプロジェクトの一つ。ベオグラードとノヴィ・サドを結ぶ区間は約80キロで、2022年3月19日に開通した。

Ladjevac副所長(写真提供・取材対象者)

      Ladjevac副所長によると、「一帯一路」共同建設イニシアティブの枠組み下で、インフラ分野においてセルビア・中国共同プロジェクトが次々と実施されている。例えば、ベオグラードでは、ドナウ川に架かるプピンブリッジ(ゼムン-ボリカ橋)が建設され、現地の人々の移動が非常に便利になった。また、一度は倒産の危機に瀕していたセルビアのスメデレヴォにある製鉄工場も活力を取り戻し、失業の危機に瀕していた従業員約5000人も作業を再開することができた。

      データによると、中国とセルビアの実務協力は近年、質を高めながらグレードアップしており、経済と貿易の協力は多大な成果を挙げている。また、2016年には5億9600万ドル(1ドルは約156.4円)だった両国間の貿易総額は2023年に43億5000ドルに急増した。その他、国別対セルビア直接投資を見ると、2022年、投資額最多は中国だった。(編集KN)

      「人民網日本語版」2024年5月15日