今年12月に開通10周年迎える蘭新高速鉄道の利用者が延べ1.4億人以上に

人民日報 2024年07月05日 16:04

山丹軍用馬牧場を通過する高速列車(撮影・徐凌波)。

      中国鉄路蘭州局によると、今年12月に開通10周年を迎える「蘭新高速鉄道」の利用者が延べ1億4000万人以上に達した。蘭州晩報が報じた。

      東の甘粛省蘭州市から、青海省西寧市を通過して新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市までを結ぶ蘭新高速鉄道は、1度に建設された距離が世界最長の高速鉄道で、全長は1786キロ。2014年12月26日の開通により、甘粛省と青海省、新疆維吾爾自治区が「高速鉄道時代」に突入し、沿線都市間の行き来が非常に便利になり、所要時間が短縮された。そして、2023年7月1日、蘭新高速鉄道の蘭州-西寧区間で、時速250キロでの運行が始まり、両地の所要時間が1時間以内になり、沿線の住民の移動はさらに便利になった。

      鉄道当局が路線や設備資源を統一して運用し、列車ダイヤを最適化しているのを背景に、今年12月に開通10周年を迎える蘭新高速鉄道の利用者は大幅に増加してきた。2023年のその数は、開通間もない2015年と比べて99.1%増の延べ2128万人に達した。今年第3四半期(7-9月)のダイヤ改正が実施されて以降、運行される列車は92本となり、烏魯木斉から北京や上海、広州、成都などに、乗り換えなしで直接行くことができるほか、烏魯木斉-峨眉、烏魯木斉-西安の快速列車もそれぞれ2本増発され、輸送能力がさらに高まった。

      ここ約10年、蘭新高速鉄道と蘭新鉄道は連携を強化し、新疆維吾爾自治区、青海省、甘粛省と、中国の中・東部地域との連絡が一層密接になっている。また中国国内物流と国際物流の「通路」となり、シルクロード経済ベルトの建設や西部エリアの対外開放に力強い原動力を注入し、観光資源の開発や都市化建設、農村振興を強力に促進し、沿線の住民の生活がより便利になっている。(編集KN)

      「人民網日本語版」2024年7月5日