【大国外交・習主席と文化交流】習主席に「美しく深い印象」与えたタジキスタン

人民日報 2024年07月05日 16:44

      2014年9月、習近平国家主席は初めてタジキスタンを訪問した。5年後、習主席は寄稿でこの訪問を振り返り、「壮麗で多彩な山河、悠久絢爛たる文化、親切で素朴な人々は、私に美しく深い印象を残した」と記した。

      2014年の訪問中、習主席はドゥシャンベ市内のラフモン大統領邸に招待された。ラフモン大統領は習主席に自らタジキスタンの民族衣装を着せ、帯を締め、フェルトの帽子をかぶせた。習主席が着用した黒地に金の刺繍が施された民族衣装は現在、中国の中央贈答品文化財管理センターに展示され、首脳外交が中国とタジキスタンの友好を大きく前進させることを証言している。その後、両首脳はナブルーズ宮殿の中庭に移動し、お茶を楽しみながら懇談を続けた。別れ際、習主席は「今夜は楽しい時間を過ごし、深い意見交換ができた」「中国とタジキスタンの友好が枝葉を茂らせ、世代を超えて受け継がれていくことを心から願っている」と述べた。

タジキスタンのナブルーズ宮殿の外観。(撮影・邢雪)

      ナブルーズ宮殿で解説員をしている女性は、中国とタジキスタンの交流が日増しに緊密になっていることから、独学で中国語を学んだ。観光客が訪れると、彼女はいつも上海協力機構(SCO)首脳会議やアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)サミット時に習主席が座っていた場所を観光客に説明する。彼女は「習主席に直接会ったことはないが、報道を通じて、非常に親しみやすく、魅力的な指導者だと感じている。タジキスタンと中国は良き隣人であり、両国がより緊密になることを願っている」と述べた。

      タジキスタンのドゥシャンベ北西に位置するギッサール古城は、3000年以上の歴史を持つ。かつて張騫が大宛(フェルガナ)へ使節として渡った帰途にここを通過したとされる。写真はギッサール古城の城壁から望んだ城門と街並み。(撮影・曲頌)

      2019年4月、中国国家博物館と数ヶ国の博物館が共同で開催したシルクロード諸国博物館文化財精品展では、タジキスタンの多くの所蔵品が展示された。多くの真鍮製の器具に刻まれた精緻な銘文は、古代シルクロードの時代の刻印であると同時に、歴史のこだまでもある。

      「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設における協力によって、過去1000年にわたりシルクロードで繰り広げられてきた中国とタジキスタンの人々の文化的交流は、新たな輝きを放ちつつある。2019年5月、北京と西安で「タジキスタン文化フェスティバル」が成功裏に開催され、中国の人々はタジキスタン文化の魅力を堪能した。2023年7月、タジキスタンの国立勲功歌舞団が中国の新疆維吾爾(ウイグル)自治区で開催された新疆国際民族舞踊祭に3度目の参加を果たし、観客に歌舞の夕べ「絢爛多彩」を披露した。遺産保護、魯班工坊、中国・タジキスタン伝統医学協力センターなど多くのプロジェクトが、一つ一つの跳躍する音符のように、中国・タジキスタン両文明の相互参考のシンフォニーとなっている。

      国の交わりは民の相親しむに在り、民の相親しむは心の通じ合うに在り。近年、中国の大学複数がタジク語学科やタジク語学習センターを開設し、孔子学院や孔子教室もタジキスタンで中国語教育を実施している。両国民の幾世代にもわたる友好は、人々の心にさらに深く浸透している。

タジキスタンの魯班工坊の学生たち。(撮影・屈佩)

      2019年6月、習主席はドゥシャンベでラフモン大統領と会談した際、「中国とタジキスタンはすでに陸続きの良き隣人、誠実で信頼し合う良き友人、協力・ウィンウィン協力の良きパートナー、支え合う良き兄弟となっている」と述べた。

      首脳外交のリーダーシップの下、中国とタジキスタンの友情は新たな楽章を奏で続けている。(編集NA)

      「人民網日本語版」2024年7月5日